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けもフレ2製作陣 動物好きじゃない説

平成最後にして、最低最悪のクソアニメになりかけている問題作『けものフレンズ2』。9.25騒動以来、多くの人が身を引いていく中で続いてきた答えあわせの、何よりも有力な証拠となったのがこの残念すぎる2期の内容それ自体であると感じます。

個人的には制作会社が変わることによる悪しき事例を身をもって知っていたので、一切期待などせず好きだったコンテンツと最後を看取るつもりでここまで視聴してきました。

話の作り自体がこれほどお粗末になるのは予想外でしたが「色々批判されてるけど、そりゃあ別物だしな」と6話まではそう割り切れていました。しかし、7話以降でいよいよ看過しがたい疑念が生じてきました。

 

 

7話の問題のシーン、ゴマクソがキュルカスに露骨な嫌がらせを受ける場面ですがセリフや展開ではなく、映像だけでそれを見せています。再現してみます。

キュルカス「さっきのレースの続きを描いてみたんだ」

プなんとか様「ふっ、またかけっこか?受けて立とう!」

ゴマクソ「待ってください!プなんとか様ー!」

セリフを聞く限りでは、キュルカスがいいヤツにも思えてくる微笑ましい展開です。しかし映像の方では『自分だけが描かれていない絵をプレゼントされ、それを困惑した表情で二度見するゴマクソ』という胸糞展開になっています。

7話ではバトンが現れたり消えたりどこでもドアが使われたりなど映像作品としての『粗』が随所に見受けられますがゴマクソハブられシーンに関しては『粗』だとは考えられません。

絵を渡されたゴマクソが感銘を受けて微笑んでいたりしたならば『映像制作班が絵にゴマクソを描き忘れた絵』として見ることもできたと思います。

しかし実際には、困惑の余り二度見するゴマクソの様子がきっちり描かれており、むしろここに関してはこだわってわざわざこういうシーンを作ったと判断せざるを得ません。なぜそんな話にしたのでしょうか。

作中のゴマクソは実際に、キュルカス一行に対して敵対的なクソバードでした。なので、キュルカスの評価を多少損ねてでもちょっとした仕返し場面を描いて、視聴者に溜飲を下げてもらう狙いだったとするなら、一応の整合性は取れます。

ただ、それを『やりすぎ』とみなした視聴者が多かった結果二次創作でいじられキャラとして救済が図られたというのが、今日のゴマクソの扱われ方の現状でしょう。

なんにせよ、『動物ファースト』というお題目を掲げた作品内での展開としては動物への愛情や敬意を欠いた描き方であるように感じられます。

 9話に関してはもはや言い訳不能でひたすら献身的なイエイヌがボロ雑巾とように扱われて終わる話です。

イエイヌ目線ではヒトたるキュルカスを丁重に扱いたいはずなのでキュルカスを檻に入れて運んだりしたのはダブルスフィアと独断によるものと考えられます。

捜索の目的も知らされていなかったようなので、8話での衝撃的な暴行シーンも、イエイヌの指示によるものとは考えにくいです。したがってイエイヌには、クソドッグ要素はありませんでした。にもかかわらず、扱いはゴマクソのそれよりもずっと酷いものでした。

9話放送後に発表されたビクターとのコラボ内容から察するに『1話から続いた捜索の末にイエイヌはおうちにかえす』という締め方は、予め決まっていたことなのでしょう。

このため、キュルカス一行の絆の強さを見せつけてキュルカスをこの場に留めておくことを諦めさせるという展開にする必要があったのだと推測できます。

問題は、それを実現するために『イエイヌを酷い目にあわせる』というアプローチを取ってしまった上に『イエイヌをケアすることもなく別れた』ことです。

展開は変えなくてもセリフを変えるだけで、視聴者から支持されるような主人公性をキュルカスに与える『確変回』にもできたはずです。それをああいう展開にしかできなかった辺り、作り手の実力不足は疑いようもなく、そこに関しては匙を投げるほかありません。

細谷信之よ、なに笑とんねん

どうやらイエイヌの献身を気にも止めていないキュルカスのクソガキぶりを、笑いどころとして捉えているようです。同様に、ゴマクソへの仕打ちについても、そこを笑いどころとして意図して描いているものと考えられます。